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アメリカの国立情報標準化機関、NISOが、電子版月報 NISO Newsline を発刊した。NISOと世界の情報標準化の話題をタイムリーに提供する。 購読は無料。nisohq@niso.org あてに、件名を”Subscribe Newsline”と記入したメールを送信すると、毎月第1水曜日にNISO Newslineが送られてくる仕組み。 URL: http://www.niso.org/news/newsline/NISONewsline-Oct2004.htm 第1号の内容 【NISO REPORTS】 NISO Takes Part in Patent-Focused Seminar Blue Ribbon Panel Will Aid NISO Planning Now Available: Understanding Metadata Metasearch Update What's New in NISO Standards 【FROM THE MEDIA】 "European Conference on Digital Libraries" "Librarians Go Digital" "Metadata Leadership" "Gearing Up for Digital-Era Preservation" "XML: Too Much of a Good Thing?" "IPTC Updates About Its News Exchange Standards at IfraExpo 2004" "Museums, Libraries and Archives Council UK Ratifies Commitment to Global Internet Standards" "Hot Conference, Cool Technology" "Digital Pack Rats" #
by djiarchiv
| 2004-10-22 09:20
| 海外
第15回ICA大会*は、オーストリアのウィーン国際センターで、8月23-28日の日程で開催され、世界116カ国から2000人を超える人々が集まった。今大会のテーマは【保存記録(アーカイブ)、記憶(メモリー)、知識(ナレッジ)】、過去14回の大会とは異なり、全体会による発表は影を潜め、毎日何十ものセッションが並行して開催される発表重視タイプの会合であった。その中には、ISO, IAEAなどこれまでICAとの接点がはっきりしていなかった国際機構が中心となるセッションが見られた。これは、アーカイブ認識がこれまでの歴史資料中心から社会一般の共有記録に変化する様子を反映したものと思われる。 ■日本からの発表 筆者ら全史料協有志は、日本人が日本語で発表するセッション「日本におけるアーカイブ認識」(Awareness of Archives in Japan)を主催した。ここには、日本の国立公文書館長菊池光興氏が全体を通して参加され、また冒頭ではICA事務総長ヨアン・ファン・アルバダ氏が特に発言を求め、日本語による日本セッションの初開催の意義を強調した。休憩時間には香道のアトラクションを組み込み、日本文化の普及に努めた。日本人参加者の人気を博したのは意外な収穫。二日目、国立公文書館の主催でアジア歴史資料センター、外務省外交史料館、日本画像情報マネジメント協会、日本アーカイブ学会による英語での現状発表セッションが行われた。両セッションとも、今大会に参集した日本人約30名の大半が参加していた。 ■国際機関によるセッション 今大会では多くの国際機関が独自のセッションを開催した。そのひとつに、ウィーンのお膝元IAEA関連で放射性廃棄物処理にかかわる記録の超長期保存と伝達というユニークなセッションがあった。ICA大会会場、ウィーン国際センターから徒歩10分程度のところにIAEA国際原子力機関がおかれていることと、このテーマは無関係ではなかったようだ。このセッションでは1000年後の未来世代に残したい情報を、どうやって確実に伝えることができるのか、というSF小説のような世界の話を基礎に、その方法として世界にリンクした記録保存機構ネットワーク構想の紹介が行われた。そこではアーカイブを記録史料と翻訳する歴史補助学としてのアーカイブ像の姿はなく、記録を未来世代に引き継ぐという前向きの議論が行われるセッションは、数あるセッションの中でも「アバンギャルドセッション」に分類されていた。 また、こうしたアーカイブの専門家の集団であるアーキビスト協会団体のイニシアチブの現状報告を集約したセッションもあった。カナダ、オーストラリア、米国、日本の関係団体の現状報告に対し、日本の現状、とりわけ記録管理学会の現状について関心が集まり、他の英語圏各国との比較検討の議論に発展した。 ■文化・品位・知性 国際舞台でアーキビストの役割を日本の公文書館法の定義だけで乗り切るのは難しい。アーキビストの役割は、単に資料価値の判断ではなく、組織の情報政策や情報流通体系の構築や維持管理に組み込まれていく。その先には記録管理(レコードマネジメント)と記録保存(アーカイブ)の統合合併が見えている。21世紀のアーカイブとは、非現用文書が眠る静寂な書庫ではなく、情報源として活動する現用文書の源泉である。それ故、情報や記録の管理方法が、情報源を包含する組織の「文化」表現であることが、一層明確になってきた。アーカイブの役割とは、こうした「文化」を担うことである。その国、その組織の知性と品位をカタチで表現するもの、それが今大会のテーマに掲げられた「保存記録、記憶、知識」なのであろう。 【この記事は、DJIレポートNo.59に掲載されています】 写真はICA総会風景 *ICAは英語でInternational Council on Archives, 日本語では国際文書館評議会という。1950年設立のアーカイブ国際NGO、世界各国の国立公文書館や専門家団体が加盟する。 #
by djiarchiv
| 2004-10-21 22:49
| イベント
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